コラム:西山を間近に控える、良質な住宅地「洛西・桂坂ニュータウン」
1972年から開発が始まった「洛西ニュータウン」と、1980年代から開発が本格化した「桂坂ニュータウン」。ともに京都市を代表する大規模なニュータウンであり、特に洛西ニュータウンは総面積260.7haに及ぶ市内最大級の新興住宅街として計画されました。
現在は両ニュータウンとも概ね開発は完了しており、豊かな自然に抱かれた良好な住環境が評価されています。両ニュータウンは、棟と棟との間隔など街区の構成が比較的緩やかに整備されており、特に桂坂ニュータウンでは最小敷地などの規制を盛り込んだ建築協定が30近く締結されているため、現在も広々とした敷地面積を誇る邸宅街が維持されています。
計画的に整備されたニュータウンのため、両ニュータウンにはさまざまな都市計画的な手法が取り入れられています。
洛西ニュータウンでは、広々とした歩道や緑道が街のいたるところに整備されており、快適な歩行空間が形成されています。これらの歩行者道は幹線道路とは立体交差することで安全を確保しており、また公園やセンター地区などニュータウン内の主要施設を結んでいる点が大きな特徴となっています。
一方桂坂ニュータウンでは「ボンエルフ」と呼ばれる手法が取り入れられています。これは住宅地の街路を通過する自動車に必要以上のスピードを出させないよう、わざとハンプやカーブを設けた手法であり、歩行者の安全と静かな環境を守ることをその目的としています。
洛西・桂坂ニュータウンは西山のふもとに建設された住宅街であり、かつて竹の産地として知られた大原野の竹林が広がる、緑鮮やかな環境が魅力となっています。
ニュータウン内には計画的に整備された大小さまざまな公園が点在しています。このエリアを代表する公園のひとつである「洛西竹林公園」は、洛西ニュータウンの東部に広がる大規模な公園です。ここはかつての大原野の竹林をそのまま残しているスポットであり、園内には様々な竹を鑑賞できる「生態園」や「竹の資料館」などが整備されています。
このほかにもこのエリアには、桂坂ニュータウン内の「桂坂野鳥遊園」や、水辺空間が広がる「大蛇が池公園」などの公園施設が充実しています。
また洛西ニュータウンの幹線道路や緑道沿いには並木が整備されていますが、開発開始から30年以上を経ているため現在では巨木に成長しており、街のシンボルとして親しまれています。イチョウやユリノキなど、通りごとにそれぞれ異なった木が植えられているので、それぞれ違った表情が楽しめます。
洛西・桂坂ニュータウンには住宅街だけではなく、教育機関やお買い物スポットなど様々な施設も整備されています。特に「京都大学桂キャンパス」をはじめ「京都市立芸術大学」「京都成章高等学校」など名門校のキャンパスや、研究機関の「国際日本文化研究センター」が集まっているため、アカデミックな雰囲気が感じられます。
また洛西ニュータウンのタウンセンター地区には、このエリアの交通ハブとして機能している「洛西バスターミナル」を中心に「西京区役所洛西支所」「洛西郵便局」、百貨店の洛西タカシマヤを核店舗としたショッピングモール「ラクセーヌ」など便利な施設がコンパクトにまとまっています。
阪急電車の「洛西口駅」やJRの「桂川駅」が新たに開業したことで交通の便がより向上した洛西・桂坂ニュータウンエリア。今後も「京都第二外環状道路」の開業を控えており、さらなる利便性の向上が期待されています。
京都第二外環状道路 とは洛西・桂坂ニュータウンの西側に位置する大枝ICから、名神高速を経由して久御山ICに至る総延長15.7kmの自動車専用道路で、2012年度中の全線開通を目指して工事が進んでいます。完成の暁にはこのエリアからは、名神高速や2010年3月に全線開通した「第二京阪道路」経由で、大阪・神戸方面へのアクセスがより便利になる予定です。また国道9号線など周辺道路の混雑も緩和されそうです。
開発開始から30年以上が経過し、成熟した住環境が形成されている洛西・桂坂ニュータウンエリア。今後も良質な住宅街としての成長が期待されています。
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