コラム:良好な住環境と豊かな食文化が融合する街「住吉」

六甲山麓に位置し清らかな水に恵まれた住吉は、古くから酒造の街として栄えてきました。現在でも有名酒造メーカーの酒蔵が数多くあり、上質の清酒を全国へ出荷しています。
こうした酒造の歴史を学ぶことができるのが、有名酒蔵のひとつ、白鶴酒造が運営する白鶴酒造資料館です。館内では、かつての酒造に使われていた樽などが展示され、酒造りの過程を知ることができます。
また近隣には、白鶴酒造の創立者が集めた美術品を展示する白鶴美術館もあり、国宝や重要文化財に指定されているものも含め、多くの作品が収蔵されています。
灘五郷の中でも特に酒造りが盛んだった住吉では、豊富な水によって得られる水車の動力によって酒米を精米していました。現在も残る灘目の水車は、この地域に多数見られた水車の名残です。

住吉は、明治から大正期にかけて建設された阪神電鉄や阪急電鉄神戸線の開通により、住宅地として発展してきました。宅地開発の際には、快適な住宅地を目指してゆったりとした計画で造成が行われ、阪神間モダニズムと呼ばれる独特の文化も生み出してきました。

現在でも御影石が並ぶ街並みや、住吉川の清流の流れる街として、その環境のよさから多くの著名人が住処を構えていることでも知られています。谷崎潤一郎の旧家である倚松庵や、御影公会堂といった趣のある建物や、保久良梅林や深田池公園など、豊かな緑が存在することも住吉の街の魅力です。
また、清らかな水は豊かな味も育てました。この地に住む文化人や著名人の舌もうならせる、レベルの高い料亭や様々なジャンルの料理店が点在しています。

加えて、全国にもその名が知られていたり、数々の賞を受賞したパティシエがいたりするなど、人気の高いスイーツの名店も集中しています。ドイツ菓子のアルテナで有名なケーニヒス クローネや、フランス菓子の御影高杉、チョコレートのモンロワールなど、多くの人々が憧れるスイーツの本店も、ここ住吉に集まっています。

一方で、海側の国道2号沿いには、ラーメン店が集中し、それぞれ自慢の味を追求しながら、しのぎを削っています。今では、手ごろな値段で楽しめるグルメスポットとして全国的にも注目を集める地域になりました。
こうした緑と水に恵まれた良好な住環境と、地域に根づいた豊かな食文化が融合する街、それが住吉です。





















